店頭特集「ブリティッシュ・トラッドは冬に似合う」

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寒い冬の日には、凛としたブリティッシュ・トラッドが似合います。

A.L.ロイド&イワン・マッコール『イングランド&スコットランド・フォーク・バラッズ』64年英国盤 LP 1,800円 英国フォーク・リヴァイヴァルを主導した2人の数ある共演盤のうちの1枚。ストレートなロイドの歌と洒脱味もあるマッコールの歌の対比が楽しめる。曲によりコンサーティナの伴奏が入る。

ザ・ウォーターソンズ『グリーン・フィールズ』81年英国オリジナル盤 LP 1,500円 無伴奏コーラスでイングランドの民謡を唄うファミリー・グループにマーティン・カーシーが加わった7作目。A.L.ロイドをして”最も正真正銘の伝統に近い”と言わしめたグループの作品。

ディック・ゴーハン『ノー・モア・フォーエヴァー』75年英国盤(オリジナルは72年)LP 2,200円 スコットランドのトラッド詩人の1作目。フィドルが入る曲もあるが基本的にはギター弾語りでアカペラの曲もある。どの曲も深い声で唄われており素晴らしい。名盤!

スティーライ・スパン『テン・マン・モップ・オア・ミスター・リザーヴァー・バトラー・ライズ・アゲイン』71年英国オリジナル盤 LP 3,800円 ブリティッシュ・トラッドを多くのロック・ファンに知らしめた彼らの3作目。重々しく他に類を見ないサウンドと緊張感はエレクトリック・トラッド求道者の最高峰と呼ばれるにふさわしい作品である。この後マーティン・カーシーとアシュリー・ハッチングスがグループを去ることになる。

スティーヴ・アシュリー『ストロール・オン』74年ドイツ盤 LP 1,300円 アルビオン・カントリー・バンドのツアーやアン・ブリッグスの幻の3作目の録音に参加したアシュリーの1作目。インクレディブル・ストリング・バンドから影響を受けた人だが、本作ではフェアポート・コンヴェンションのメンバーなどがバックを務める。

シャーリー・コリンズ&ディヴィ・グレアム『フォーク・ルーツ、ニュー・ルーツ』05年英国盤(オリジナルは64年)CD 1,900円 ”イングランドを代表する声”と言われるコリンズが、モロッコやインドなどの民族音楽をベースにした独自のギター奏法を編み出したグレアムと共演した唯一のアルバム。ペンタングルの音楽性をその4年も前に作り出していた。

サンディ・デニー『ザ・ノース・スター・グラスマン・アンド・ザ・レイヴン』10年日本盤(オリジナルは71年)CD 1,200円 フェアポート・コンヴェンションの歌姫として名高いデニーのソロ1作目。リチャード・トンプソンやフォザリンゲイのメンバーなどがバックアップし、くすんだ褐色の世界を描いている。

フェアポート・コンヴェンション『フェスティヴァル・クロップレディ2002』03年英国盤 CD 1,800円 フェアポート・コンヴェンションゆかりのメンバーがイングランド南西部のクロップレディ農場に毎年集まって行うコンサートの2002年版。この年は78年に亡くなったサンディ・デニーの歌をヴィッキ・クレイトンが遜色なく唄っている。

ジョン・レンボーン『ロスト・セッションズ』96年英国盤 CD 2,200円 ペンタングルのギタリストだったレンボーンが、70年代初のバンドの解散が決まった後にロンドン北部で友人たちと行ったセッションの記録。テリー・コックスやジャッキー・マクシーなどが参加している。

 

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