風薫る季節が近づいてきました。そんな季節には軽やかなAORはいかがでしょうか? (AOR=Adult-Oriented Rock 都会的で耳心地の良い大人向けロック。アダルト・コンテンポラリーとも言い、ソフト&メローな曲調が多い)
エアプレイ『エアプレイ』80年日本盤帯付 LP 1,200円 売れっ子スタジオ・ミュージシャンのデヴィッド・フォスター(kbd)とジェイ・グレイドン(g,vo)にリード・ヴォーカルを加えた3人組の唯一作。ソングライター、アレンジャー、プロデューサーとしても活躍していた2人だけにトトのメンバーも加え、やや硬質ながらも完璧なAORアルバムを作った。
ベン・シドラン『ザ・キャット・アンド・ザ・ハット』79年米国オリジナル盤 LP 1,400円 ”ドクター・ジャズ”と異名をとるシンガーの9作目。コルトレーン、モンク、マイルスなどの持ち歌をグルーヴィーに表現している。「セヴン・ステップス・トゥ・ヘヴン」におけるスティーヴ・ガッドのドラムスは屈指の名演として名高い。
ダリル・ホール&ジョン・オーツ『ヴォイセズ』80年米国オリジナル盤 LP 1,000円 ブルー&ソウルのモダン・ポップ・デュオの9作目。ライチャス・ブラザースの「ふられた気持ち」以外はオリジナルだが、今までのノーザン・ソウルやフィリー・ソウルの他、ゴスペルやサザン・ソウルまでカヴァーしている。ポール・ヤングがヒットさせる「エヴリタイム・ユー・ゴー・アウェイ」を収録している。
ロビー・デュプリー『ロビー・デュプリー』80年米国オリジナル盤 LP 700円 洒脱なシンガー・ソングライターの1作目。ヒットした「スティール・アウェイ」はピアノのリフをバックにしたソウルフルなドゥービー・ブラザース風の作品。もう1曲のヒット曲「ホッド・ロッド・ハーツ」はビル・ラバウンディの作品で、そのラバウンディも本作に参加している。
ブランキー・ブルー『フーズ・フーリン・フー?(潮風のバラード)』82年日本盤帯付 LP 1,400円 シアトルのカントリー・ロック・バンド:ゲイブリエル出身のシンガー・ソングライターの唯一作。ファルセットを交えた唱法でバラードを唄うスタイルはAOR向き。「ウェイティング・フォー・ユア・ラヴ」と「潮風のバラード」がシングル・カットされた。AOR向きのジャケット・デザインは日本独自作成。
ドゥービー・ブラザース『ミニット・バイ・ミニット』米国盤CD 500円 ウエスト・コーストを代表するバンドにマイケル・マクドナルドが入り、彼のソウル感覚がメインとなった8作目。シティ・ポップ的な作品と相まって、時代を代表する作品となった。
スティーリー・ダン『エイジャ』日本盤SHM-CD 1,400円 ドナルド・フェイゲンとウォウター・ベッカー+ゲスト・ミュージシャンによるバンドの6作目。曲毎に最適なミュージシャンを配し、完璧な音作りを目指した傑作アルバム。
フィフス・アヴェニュー・バンド『フィフス・アヴェニュー・バンド』日本盤CD 1,000円 伝説のニューヨーク5番街バンドの唯一作。ピーター・ゴールウェイ、ケニー・アルトマン、ジョン・リンドが出会い洒脱な都会的なサウンドを作った。ある意味AORの源流とも言えるアルバム。